ストーブ設置に欠かせない換気システム「どうなの?高気密・高断熱」

こんにちは。
長野県中野市にあるハイブリッド・ペレット・薪ストーブ・ポータブルオーブンの販売、卸販売をしているエコレットカンパニーです。
今回は、ストーブの設置に重要な換気システムについて、近年増えている「高気密・高断熱」住宅の性能との関係性についてお話しいたします。

■ストーブの設置と換気システム

ストーブを設置するにあたり、煙突などの換気システムはとても重要です。
そのため、ストーブの設置を考えている場合は、事前に換気システムについて考える必要があります。
近年は省エネ住宅が推進され、高気密・高断熱住宅が増えていますが、高気密である事はストーブ設置にとって弊害となりうるのです。

ストーブは、室内の空気を吸って薪を燃焼させるため、室内の空気が奪われ、家の中が「負圧」状態となります。
負圧状態になると、燃焼が限られた状態となってしまい、最悪の場合一酸化炭素中毒を起こしかねません。

工務店は、住宅の専門家ですが、ストーブの換気システムについての専門家ではないため、よくご存じでないことも多いです。
そのため、家を建てる際にストーブの導入を考えている場合は、まず専門家であるエコレットカンパニーにご相談ください。
高気密住宅を建ててからでは、希望するストーブを設置することができない可能性もありますのでご注意くださいね。

●具体的にはどんな排気システムが必要?

ストーブには薪ストーブ、ペレットストーブ、「薪+ペレット」のハイブリッドストーブがあります。
薪ストーブおよび人気のハイブリッドストーブ『AKIMIX(アキミックス)』は煙突が必要です。
ペレットストーブ は給排気筒が必要となります。
※『AKIMIX』は仏INVICTA社製・エコレットカンパニーイチオシのハイブリッドストーブです。

■薪ストーブおよびハイブリッドストーブ『AKIMIX』の場合

薪ストーブやハイブリッドストーブ「AKIMIX」は、自然の排気力「ドラフト(上昇気流)」を必要とするため、屋根上まで立ち上げる高い煙突が必要となります。


【薪ストーブ「Super Classic」】

【ハイブリッドストーブ「AKIMIX」】

ドラフトとは、空気の温度差によって自然に生まれる上昇気流のことで、温度差が大きいほど気流の流れが強くなります。
強力なドラフトが発生すると、ストーブ本体に燃焼空気を取入れる力となり、ストーブ本来の能力が発揮されるのです。
逆に、十分なドラフトが発生しないと、ストーブの燃焼室に空気が吸い込まれず、着火に時間が掛かったり、煙が逆流してしまい、最悪の場合、火災の危険性があるので注意が必要となります。
煙突の性能により、ドラフト力に大きな差が生じます。

●煙突性能の重要性

【断熱二重管】
煙突の筒が二重で断熱構造になっています。煙突をこの形式にすると、安全で効率の良い排煙が可能です。
外気温による影響が少なく、煙突内のドラフトが維持され、内筒のすす・タールの付着も少ないです。
ドラフト方式にによりストーブ内により多くの空気が勢い良く送り込まれることで、薪も良く燃えます。

【シングル管】
煙突の筒が一重です。
この方式の場合、外気温の影響を受けて排煙温度が低くなると、ドラフト効果が弱まってしまうのでおすすめできません。


新築の場合は煙突を屋根抜きで設置することが多く、既存住宅リフォームの場合は壁出しで対応する事が多いです。

■ペレットストーブ の場合

高い煙突を必要とする薪ストーブのように煙突を屋根上まで立ち上げる必要はなく、屋外に排気できれば良いので、薪ストーブよりも設置場所を選ばず、低価格で、メンテナンスも比較的容易です。
これは、ほとんどのペレットストーブには給排気ファンがついているためで、自然の排気力「ドラフト」を必要としないためです。


【PIAZZETTA「P961」】

【EDILKAMIN「MICRON」】

【TOYOTOMI 「MUUMUU」】

●ペレットストーブの給排気方式は主に3種類

【FE式】
自然吸気・強制排気システムで、燃焼室が半密閉となる形式。
海外製のペレットストーブはほとんどがこのタイプです。

【FF式】
強制給排気システムで、燃焼室が室内と完全に区切られる完全密閉の形式。
国産のペレットストーブに多く、負圧対策として高気密住宅で採用される事が多いです。

【CF式】
自然給排気システムで、燃焼室が半密閉となる形式。
煙突のドラフトを利用して給排気を行い、薪ストーブ同様、電源を使用しません。
この方式の採用はメーカーによります。

排気ファンがないペレットストーブもありますので、その場合は、薪ストーブ同様の高い煙突が必要となります。
詳しくはエコレットカンパニーまでお問合せください。


ペレットストーブ利用例:温風ダクトで2Fも暖かです。

排気システムの仕組みを理解して、楽しいストーブライフを過ごしましょう!

■ご購入検討中の方はお早めにご相談を

エコレットカンパニーでは、ストーブ設置についてのご相談を承っています。
お気軽にお問合せください。
※10月以降になると、寒くなるに連れストーブ需要が高まり、設置工事等で大変混み合います。
また、今年は10月から消費税が上がることもあり、例年より早い段階から混雑が予想されます。
ぜひお早目のご連絡をお願いいたします!

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