ストーブ導入をお考えの方へ
工務店の皆さまへ
Before introducing the stove
ストーブ選びは「設計前の相談が鍵!」
最近の住宅は「高気密住宅」、そして、「第三種換気」が主流ですが、ストーブライフを楽しみたいと思うと、どちらも大きなハードルになります。
そのことを知らずに家を建て、建てた後にストーブを導入を検討して、「選択肢が狭まってしまった」、「思う所に設置できずに断念した」という例を数多く見てきました。
エコレットカンパニーでは、快適なストーブライフを楽しんでいただくために、多くのみなさまに、ストーブ選びは「設計前の相談が鍵!」であることを知っていただきたいと願っています。
■ストーブの選び方
一昔前とちがい、いまは日本の住宅事情に合わせたペレットストーブも増えてきました。
海外とは違い、「高気密住宅」かつ「敷地面積が狭い」のが日本の住宅です。
部屋の面積が狭く、さらに高気密であれば、海外のような大きな暖房能力を持つストーブを必要としないのです。
“暖める面積”と“どんな使い方”を望むのかに合わせたストーブ選びが重要です。
■ストーブ設置
選んだストーブを、設置する場所に合わせて排気口を空けます。部屋に管をはわせたくなければ、壁際を選ぶ方が多いでしょう。
“どこに設置するのが一番暖房効率が良いか”、“インテリアとしても不自然じゃないか”など、検討事項が出てきます。
1台で全館暖房をしたいと考えるなら、ボイラー工事も含めてどんな家づくりにしておくと良いのか、家づくりの際の設計が重要となります。
■換気システム:第一種換気と第三種換気
住宅の換気システムでは、第一種換気もしくは第三種換気を使うことが一般的ですが、現在の住宅では「第三種換気」を用いられることがほとんどです。
しかし、ストーブライフを楽しみたい場合、室内が負圧(屋外に比べて屋内の気圧が低い)状態になることを避け、バランス良く給排気を行う必要があります。
第三種換気…自然に給気し、機械を使って排気するため、給気が足りずに室内が極度の負圧になりやすく、安定燃焼ができません。煙が逆流する恐れもあります。
第一種換気…機械で給排気するため、高気密住宅でも室内の気圧を一定に保ちやすくありますが、第三種換気よりも高価になります。
- ・火のある暮らしを楽しみたいから薪ストーブを設置したい
- ・薪もペレットも使えるハイブリッドストーブが良い
- ・停電時も安心の無電源ストーブが良い
などの、ご要望がある場合は、「第三種換気」で建ててしまうと、室内負圧になるため、導入できないケースがあります。
こういったご要望をお持ちの場合は、「第一種換気」で建てることをオススメしていますが、「第一種換気」でも給排気のバランスが悪いと負圧になります。
負圧状態を避け、安定燃焼をさせるには、給排気のバランスが一番大事!
特に、現在主流の高気密住宅においては、換気システムと合わせ、チムニーファンやチムニートップなどの優れたアイテムを使用することも、快適で安全なストーブライフを送るために大切です。
ストーブ導入を考えて家づくりをする場合、設計前の検討が、工事効率も良く、ランニングコストも抑えることができるのです。
そのため、ストーブ選びは『設計前の相談が鍵!』となるのです。
設計後に残念な思いをすることなく、“夢のマイホーム&ストーブライフ”を実現。
そのためには、家づくりとセットでストーブ選びを行いましょう。
エコレットカンパニーでは、「家づくりの専門家」と提携もしています。
■工務店・薪ストーブ専門店のみなさまへ
施主様から薪ストーブやペレットストーブ設置のご要望があり、お困りになられている工務店のみなさま、お気軽にご相談ください。
暖房効率よく、そして、一年をとおして飽きのこない最適な設置スタイルをご提案いたします。
また、高気密住宅でも薪ストーブの設置が可能になるチムニーファンや安定燃焼を実現するチムニートップも取り扱っております。
どのメーカーの薪ストーブ・暖炉にも取り付けが可能です。
お困りの際はお気軽にご相談ください。
煙突はストーブの心臓部!〜正しい設置で安全に〜
ストーブの心臓部は「煙突」です。家であれば大黒柱、車であればエンジン部分です。
煙突が必要な薪ストーブやハイブリッドストーブを安全に使用するためには、正しい煙突の設置が非常に重要になります。
ストーブはドラフト(上昇気流)を起こすことによって排煙と、燃焼に必要な空気を燃焼室へ取り込みます。
強力なドラフトを起こすためには、煙の温度を落とさずに屋外に排気することが鍵。
そのため、外気温に影響されず、高温のまま煙を屋外へに排煙できる断熱二重管を設置しましょう。
シングル管は、断熱二重管よりも軽くて安価ですが、屋外に立ち上げる場合には外気温に影響されて排煙温度が低くなります。ドラフト力が弱まるため、十分な空気が燃焼室に給気されず、薪が燃えにくくなり煙の温度も低下します。煙が煙突内に充満して結露することで、煙突内にタールが付着し、低温発火する恐れも出てきます。発火した場合には、1000度を超える高温で燃えるため、煙道火災の発生〜家の火災へとつながります。
安全に、快適にストーブライフを楽しむためには、煙突は疎かにせず、正しい設置と年一回のメンテナンスを欠かさずに行いましょう。
エコレットカンパニーでは、ストーブメンテナンスも行っております。ご心配な場合はお気軽にご相談ください。